ろく

狂った一頁のろくのレビュー・感想・評価

狂った一頁(1926年製作の映画)
3.3
雷の鳴り響く大雨の夜、精神病院の個室の中で踊り狂う一人の若い娘。
その隣の部屋で、床に伏せたまま動かないやつれた女と、格子越しに女を見つめる初老の男。

大正15年公開(!)と聞くととにかく凄いな…という感想。
無声映画で字幕も一切無いのでセリフなども全て想像するしかないのですが、映像と音楽が優秀です。
カリガリ博士に影響を受けて作られたそうですが、ただ陰鬱な精神病院を描くだけでなく、なにか映像的にも面白いモノにしようという気概を感じました。
ググると不穏な画像ばかり出てくるので身構えてしまいましたが、実際見るとそんなに怖い映画でもなく。なかなか面白かったです。
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