Frengers

狂った一頁のFrengersのレビュー・感想・評価

狂った一頁(1926年製作の映画)
3.7
廻る、左右への行ったりきたりといった反復、「見ること」への錯覚、柵や窓といった平面の強調…。つまりこれは映画についての映画だ。スクリーンに映る画面に重なるイメージが『カリガリ博士』よろしく鑑賞者を狂気へと誘っていく。幾つかのモンタージュは流石に古く感じられるものの、カメラの寄りやスムーズな横移動も雨から晴れのイメージも最高。『カメラを持った男』より先駆けているのも凄い。日本は先端にいたんだなと思った。
Frengers

Frengers