・ジャンル
スラッシャー/SFホラー/アクション
・あらすじ
長きに渡って殺戮の限りを尽くしてきた不死身の殺人鬼ジェイソン・ヴォーヒーズ
彼を殺すべく研究を続けてきたクリスタル湖調査団は万策尽きて未来に託す事を決め冷凍睡眠を行う手筈だった
しかし事が行われる直前、博士のウィマーは生身で研究材料にさせるよう要求
だがそれも叶わずジェイソンは拘束を解き殺戮を再開してしまう
調査団の主任ローワンはどうにか彼をカプセルへと引き付け冷凍するもジェイソンが蓋越しに彼女を刺した事でガス漏れが起き道連れに…
その後、時は流れ2455年
環境汚染で“第2地球”に暮らす輸送船グレンデルの乗組員達が研究所に降り立ち2人を発見
船内へと彼らを積んで帰還を開始するのだが間も無く貨物室でジェイソンが目覚めてしまう
乗組員の治療で目覚めたローワンの警告も虚しく討伐へ向かった兵士達も即座に殲滅
果たして彼らは生きて第2地球へ戻る事が出来るのか?
・感想
クリスタル湖の不死身の殺人鬼ジェイソン・ヴォーヒーズを描くシリーズ10作目にしてオリジナル最終作
今作では8作目のNYに続きジェイソンが2455年の宇宙船へと進出している
作中で最もインパクトのある液体窒素顔面破壊を皮切りに串刺しや首折り、斬首など景気の良いゴア描写
乗組員の人数が多い事による圧倒的キル数
そして船内の機械による再生後のジェイソンのビジュアル…
加えてアクション要素も豊富で珍妙な設定ながら飽きさせない内容で記憶より普通に面白かった!
序盤でデイヴィッド・クローネンバーグ監督がカメオ出演していたのもホラー好きには嬉しい(どうせならオマージュとして前作の様なボディホラー要素も欲しかったけど)
また455年も経っても結局人間は同じでしょうもないエロ描写がされていたのも笑えたw(考古学者ロウの生徒とのSM乳首責めプレイやら乳首を欲しがるアンドロイドKMやら仮想空間でのデジタルヤリマン達…w)
ただキル数に貢献しているとはいえ登場人物がかなり多く1人1人のキャラ造形は散漫気味
ドラマ性やホラー性は薄くモンスターパニック的に楽しんだ方が正解なのかなという感じ
あと未来の宇宙船という事でSF要素が高い分、どんな技術があるのかや乗組員達それぞれの役割などが少し着いて行きづらかったのもちょっと雑かな
それらが大体台詞で説明されがちだったのもちょっとね…
そういった惜しい部分さえ飲み込めば突拍子もない世界観にしては大分健闘していたと思う
これは初代監督ショーン・S・カニンガムが製作総指揮に復帰していたのも大きいのかも?
何はともあれこれでオリジナルシリーズは完走!
10作はなかなかに長かったけどまだスピンオフの「フレディVSジェイソン」とリメイク版が残っているので気を引き締めて行きます…
ていうか何気にこんな迷作が現時点でのレビュー1000本目になってしまった…w