・ジャンル
クリスマスホラー/サイコ/スラッシャー/ミステリー/サスペンススリラー
・あらすじ
クリスマスイヴのパーティーを終えた大学の女子寮に暮らす面々
彼女達の元には度々、何者かから奇妙な電話が掛かってきていた
その晩、寮生の1人クレアが殺害されてしまう
しかし遺体が屋根裏に隠された事で彼女の死に気付く者は誰もいなかった
そのままクレアは失踪した物として彼女の父と寮生達は警察と共に捜索していくが見つかったのは無関係の少女の遺体…
その間も頻繁に寮生のジェスの元に掛かり続ける電話
裏で繰り返されていく凶行
彼女は警察の手を借り犯人であろう電話の主を突き止めようとするが…
・感想
中絶を恋人に反対される妊娠初期の寮生ジェスを中心に大学の女子寮周りで暗躍する謎の殺人犯の脅威を描いたクリスマスホラー/スリラー作品
ほぼ全ての犯行が女子寮という密室内で繰り広げられ仲間が死んだ事にもなかなか気付けないよう遺体が隠匿される
手掛かりとなるのは意味深な謎の電話のみ
という大筋のシチュエーション自体は悪くない
何より時代もあってアナログに作り込まれた暗く張り詰めた空気感を演出する映像がサスペンス/ミステリー要素の強い作品という事もあってより魅力的に映った
中絶を比喩するかの様な密室で誰にも知れる事なく繰り返される殺人というのも狂気的で素晴らしい
ただ最も疑われる事となったジェスの恋人でピアニストのピーター、寮生や警察の面々など人物像が全体的にチープである事
鑑賞者にはある程度の事実が明らかになっている中で意外性のある展開や真相などは見られない事
そういったマイナス要素は気になったし何より結末が非常にモヤモヤさせられた
これだけミステリー性の強いストーリーならせめて2択くらいでも良いから犯人は明確に示して欲しかった…
殺人の描写とかは不気味で好きだったんだけどなぁ…
あとは女子寮を舞台にしたホラーでエロが無かったのも賛否が別れそう
それが無かったからこそシリアスにダークな空気を演出出来たのは確かだけど、あのラストなら多少あった方がまだマシだった気もする
Jホラー黄金期に日本でリメイクされてたりしたら結構良い出来になっていたかも