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ジェイソンX 13日の金曜日のarchのレビュー・感想・評価

ジェイソンX 13日の金曜日(2001年製作の映画)
4.3
ジェイソン、遂に宇宙へ行く。ここまで振り切るともう笑うしかない、その実意外と設定を活かした完成度の高い作品になっている。
2400年ぐらいの未来の宇宙船を舞台にしていて、色々なギミックを駆使してジェイソンに立ち向かっていく訳ですが、その様は「エイリアン」的ですね。でもやはりジェイソンだな!と感じさせてくれるのはSEXしてる奴、調子乗ってる奴を絶対に許さないその執念です。体がぐちゃぐちゃになっても、宇宙に放り出されても向かってくる様はエイリアンを超えています。というか、宇宙にも頭ピンクな奴らはいて、そんな奴らも400年経っても死滅しないことにも驚かされます。

本作は珍しくジェイソンと登場人物は拮抗します。ほとんどが武装し、ジェイソンの存在を認めるのもかなり早い段階。それでもその異常さとしつこさで物語の緊張感は保っている。設定は確かに馬鹿げてますが、登場人物は意外と馬鹿じゃないのが本作の特徴と言えるかもしれません。

後半の畳み掛ける展開も特筆したい。設定を活かしたバーチャル空間のクリスタル湖。文字通り袋叩きするジェイソンはかなり可愛らしい。可愛いだけでなく、隊長との一騎打ち、そして大気圏外からの突入。最高のクライマックスになっていた。
素晴らしい作品でした。
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