アメリカを代表するカントリー歌手ロレッタ・リンの半生を描いた伝記ドラマ。
"If you're born in Kentucky, you've got three choices; coal mine, moonshine or move it on down the line."
ミュージシャンの伝記映画だが、ミュージシャンとしての劇的な栄枯盛衰より、ロレッタ・リン本人の生い立ちとその夫婦生活に重点が置かれているように感じた。
ロレッタ・リンと夫ドゥーの夫婦関係が興味深かった。13歳という若さで結婚してしまったロレッタ。よく分からないまま始まった結婚生活も、妻、母親、人気歌手とその立場と環境は目まぐるしく変化していく。不完全だからこそお互いを必要とし愛し合っている二人の様子が微笑ましかった。終盤お互い意見をぶつけ合った後、Jeepでドライブするシークエンスは最高の一言。
炭鉱労働、ラジオ局、酒場、車、服装、洗濯機等など、当時の時代背景や生活様式も見所の1つ。
シシー・スペイセクの歌声も良かった。"Coal miner's daughter"の歌詞が特に心に響いた。アラサーで13歳の役を演じているのはさすがに違和感があったけれど。「宇宙人ジョーンズ」若い!
"An' stoppa that growlin'. You sound like a big ol' bar."
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