ジャイロ

西部戦線異状なしのジャイロのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)
3.7
2022年のリメイク版の方を観た長男に「西部戦線、異状なかったよ」って言われたので、オリジナル版の方を観てみました。確かに平常運転でした。

原作は1929年のドイツの長編小説

1930年の本作はアメリカ映画なのでぜんぶ英語です。違和感はあります。主人公はポールだし。

長男が観た2022年版は母国ドイツで作られたというオリジナルよりオリジナルな作品。主人公はパウルだし。

時は第一次世界大戦真っ只中。熱狂冷めやらぬまま西部戦線の最前線に連れて行かれます。なんと言っても塹壕戦の怖さね。突撃ーーーつって突撃してバッタバッタ死んでゆく。作戦なんて無さそう。数で押し切る。とにかくつっこめー的な。銃弾食らう人と食らわない人の差は何なんでしょうね。神の采配とか言いようが無い。自分だったら真っ先に食らいそう。劇中の「おえらいさん同士で殴り合えばいい」がほんとそれ。戦争なんていつの世もそんなもんなんだろう。

この映画、爆発がすごいんです。ドッカンドッカン炸裂しまくります。この時代、ほんとに爆破してたんでしょうね。ど迫力でした。さすがに戦車戦までは無理だったんでしょうけれど。

込められた反戦のメッセージはストレートに伝わってきました。