ジャッキーケン

西部戦線異状なしのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)
4.0
当時の若者目線で描いた反戦映画

「ダンケルク」に影響を与えた映画の一つとして鑑賞

本作は戦争に憧れる若者が戦場を通じて何もかも失っていく反戦映画だ
英雄になりたい、モテたい、一騎当千してやる、そんな憧れは無残に砕かれていく

戦闘シーンは80年以上前に作られた映画とは思えないほど迫力で当時の持てる技量を最大限に発揮していて手に汗握る
「ハクソーリッジ」の接近戦を思い出す接近戦で早回しを用いてるがチープに感じるどころか四方八方から攻め込んでくる敵に恐怖する

本作で印象的なキャラクターはカチンスキー、数々の戦場をくぐり抜けた英雄だ
そんなカチンスキーはどこかネジが外れている

イかれているくらいじゃないと生きていけないのが戦場らしい

そんなごく普通の一般人だった人たちが兵士になり戦うことによって壊れていく
塚本晋也の「野火」を思い出した

様々な戦争映画要素が盛り込まれ
後世の戦争映画に影響を与える戦争映画
戦争映画の教科書とも言える作品だと思います

西部戦線異常ありだよ