のんchan

ルイーサののんchanのレビュー・感想・評価

ルイーサ(2008年製作の映画)
4.7
これは大好きなアルゼンチン🇦🇷映画❣️
女性が奮闘する作品を続けて観ているので、どうしても観たくなり再鑑賞💕
スコアはかなり個人的嗜好が反映されております😆が、かなり面白いのでお勧めしたいです✨

一言で表すと《アラ還女の悲哀から希望へ》
ブラックユーモアが散りばめられております。私はツボった🤣けど、ツボは人それぞれですからね。

ルイーサは60歳。夫と娘に先立たれ、ブエノスアイレスの都会で一人暮らし。
ある日突然、勤続30年の墓地管理会社から解雇され退職金すら貰えない。同じ日、もう一つ掛け持ちしている家政婦の仕事も終了を告げられる。そして、愛猫ティノ🐈が亡くなってしまうという三重苦が😨
ティノの火葬代300ペソを稼ぐ為、ありとあらゆる知恵を絞って奮闘する‼️


この作品は、私がブエノスで暮らしていた頃の製作らしく、なんとも懐かしい風景、地下鉄Ⓜ️の情景がリアルで楽しめた。ホントそうだった、あの物売り(地下鉄に乗ると必ず何かを手渡しされたり膝の上に乗せられる。そして名文句を聞かされ1ペソをねだられる)地下鉄構内での演奏(様々な楽器を奏でている)そして、ブエノスの地下鉄のホームはタイルの壁画が大変に美しい✨

アルゼンチン🇦🇷は昔から貧富の差が激しく、港町でもあるブエノスアイレスは様々な人種の坩堝。低賃金労働者は多く、この作品がメインとしている50代〜60代女性の社会保障問題は大変に厳しいと監督は言う。

脚本はアルゼンチンの地下鉄会社メトロビアが主催した脚本コンクールの大賞受賞作🏆
リアルな実態が反映されていて、唸る程にNICEだった👍

主役を張る女優さんの演技が抜群👏
そして、脇役の老人と、なんと言っても優しさの塊のマンション管理人ホセが最高💫


《余談》
アルゼンチンの地下鉄はなんと日本製が走っておりました。名古屋市営地下鉄東山線や名城線、東京の地下鉄丸ノ内線で運行されていた車両が第2の人生を送っていました。
車内を見渡すと「禁煙」や「乗務員室」等の日本語表記もそのままなんです😮
この作品に出ているのが名古屋東山線のお下がりだったかも?
のんchan

のんchan