ルイーサの作品情報・感想・評価

「ルイーサ」に投稿された感想・評価

職を失ったルイーサがこれからどうするかって時にたまたま地下鉄で物乞いを見てそれを実行に移す力強さ...。
他に仕事無いのかなと思ったけど定年だから雇ってくれないのかな。
凄く悲惨な状況なのに誰にも頼ろうとせず頑なに自分を貫き通そうとする。
過去をあえて掘り下げ過ぎない所が彼女が既に事故を受け入れていて強さを持っている事を表しているような気がした。
まぁまぁ重い話だけど綺麗な景色とアルゼンチン音楽で重たくなり過ぎず軽快だった。
頑固で潔癖、周りの人間とは距離をおいて生きる独り身の彼女の生活には一切の 無駄 がない。

まるでアルゼンチンの樹木希林である。


愛猫を亡くし、同時に職も失ってしまっいドン底状態にある ルイーサの ささやかな冒険 をリアルでブラックなユーモアで描くアルゼンチンの物語。

そんな彼女の 孤独 と 沈黙 を埋めるのは、ブエノスアイレスの景観と軽快なリズムを刻むアルゼンチン音楽。

この音楽の使い方がとても効果的で凄くいい。


失うものを持たない者が、残酷な現実と共に活写され、新たな世界が開かれて小さな一歩を踏み出してゆく…

悲壮感に満ちた内容でありながら、温かな余韻を残す、そんな作品です。



『どん底から立ちあがる』のコピーはいらんかなー。
ザン

ザンの感想・評価

3.8
強い生命力を感じる。ネコ葬儀に執着する滑稽さもシュールでいい。
ナカ

ナカの感想・評価

3.5
彼女の乗り物が、交通手段であるバスから戦いの場所である地下鉄に変わったとき、少しづつ彼女は変わっていったのだなあ。
rororo

rororoの感想・評価

3.0
どんなこともきっと、、、
そうきっと、、、
ずっと信じていたい、、、
突然、愛する同居人で心を通わせていた猫のティノが死に二つの職を失ってしまうルイーザがどん底の生活に落とし込まれる姿をユーモアとペーストを交えて描く。監督は「希望」を描いたと語っているが、私は「やさしさ」に感動した。ティノを葬ることが出来ず、冷蔵庫に冷凍するが、電気も止められてしまい、やも得ず管理人の冷蔵庫に高級ラム肉と言って保存を頼む。その管理人がそのことに気づきルイーザを追い詰めるのかと思いきや、地下鉄で一緒に物乞いをしていたオラシオとティノを葬る。大泣きをするルイーザのそばに二人がいる。そのことがじんわりと暖かな気分にしてくれた。

もう一つ、一杯のコークを分けて、ホットドッグを食べる二人、時間どおりの生活からどん底に落ちたルイーザが生き生きしてくるとっても良いシーンだと思う。元気かいルイーザ。
chip

chipの感想・評価

4.2
アルゼンチン映画、ブエノスアイレスに住む地味な中高年女性ルイーサの日常。霊園にバスで通勤し30年間勤務。有名女優の手伝いを20年。
ただ一人の家族であるネコが亡くなったとき、2つの仕事を解雇され、途方にくれる…とにかく、ネコを埋葬したいルイーサ!お金を稼ぐためにいろいろとがんばるが、なかなかうまくいかず。


長い間、同じことの繰り返しだったルイーサ。ほかのことは何一つ知らない。初めて地下鉄に乗ったときもあたふたしていた。翌日上手くいったときの彼女のどや顔に笑った。
物乞いのおじさんや、ご近所さん。今まで人に頼らず生きてきた彼女だが、支えてくれる人はいて。。
ラストは、ルイーサ、良かったね~と語りかけていた。


物乞いのおじさんと、いろいろ語り合うシーンが良かった。「自分には幸運は来ない」と言う彼女に、おじさんは、「成功していたら出会えなかった」と言います。このことばで、気持ちあったかくなりました。


バックに流れるアルゼンチンタンゴのギターがまた心地よくて~
柊

柊の感想・評価

4.0
ずっと一人で生きてきたルイーザが、唯一の同居人である猫を亡くした、そんな時にいきなり2つの仕事を解雇され途方にくれる。何をやっても上手くいかずそれでも必死に生活の糧を稼ごうとあの手この手でたくましく立ち向かって行く様はもうほんとに頑張ってとしか言えない。でも一人で生きてきたと思っていたルイーザだけと、やっぱり人に支えられて生きる事にたどり着けた事で、後味のいい作品になった。貧しい事に変わりは無いけど希望が見えた。良かった。
会社をクビになり、貰えると思った退職金も貰えず、お金が底を尽きる高年齢のルイーサ。
家賃も払えない。そして愛猫まで亡くしてしまって、まさにドン底のルイーサ。
ドン底まで落ちても女は強いってのを痛感します。
希望を諦めないルイーサはかっこいい。

静かに淡々と進む映画なんだけど全くだれない。
ルイーサが地下鉄で出会う物乞いをする男性、ルイーサと同じアパルトマンに暮らす住人。
この人達が良い人で良かった。
落ち込んだ時に観ると希望や勇気が出てくる作品。
感動の押し売りをしないところも好き。
ルイーサや周りの人々が幸せになりますように。
決まりきったルーティンの日々を、地味に生真面目に頑なに繰り返し繰り返し生きてきたであろうことがすぐに吞み込める冒頭。
しかし急転直下、彼女の人生崖っぷち。きわきわである。

失職し金もなく、
愛猫は死に、頼る人すらいない。
日常はサバイバルに。
明日も見えないルイーサの、なりふり構わぬたくましさよ。恐れ入った。
心閉ざしていた彼女のやがて変わりゆくさま。
ふつふつと沸き起こる可笑しみと愛しさ。

印象深いのはラストシーンのあの表情。
彼女にとっては大切なことを果たせたわけで、ようやく一息。根本的には何ら解決していないのだけど、そうして生活は続くのだ。虚脱した顔と、鮮やかな青空のコントラストが目に焼きついている。
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