びーち

エレキの若大将のびーちのレビュー・感想・評価

エレキの若大将(1965年製作の映画)
3.5
スポーツに優れ音楽に秀でたイケメン大学生を主人公にした若大将シリーズは、実際にスキーで国体に出て元祖SSWでもあった加山雄三に当て書きしたもので、彼なしでは成立し得ないものであった。取扱うスポーツと挿入曲が違うだけで、毎度おなじみのキャストで、ほぼ同じ話が繰り返された。本作はスポーツがアメラグで、曲は「夜空の星」と「ブラック・サンド・ビーチ」。後年本人が「若大将シリーズは最高のPVだった」と述べたように、多くのヒット曲がここから生まれた。怪獣映画目当てで映画館に足を運んだ小学生の僕は、併映されていた同シリーズに大いに影響を受ける。やがて、「若大将シリーズ」のようなキャンパス・ライフを経て「社長シリーズ」や「日本一シリーズ」みたいなサラリーマン稼業を夢見るようになる。だが現実は厳しい。大学生になった僕は、可が山ほどあって優が三つほどの「可山優三」になった。
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