あろは

ラルジャンのあろはのレビュー・感想・評価

ラルジャン(1983年製作の映画)
4.8
一枚の偽札が引き起こす、負のバタフライエフェクト。

些細なイタズラのように放たれた10代の出来心は、手に渡った人々の悪意によって運ばれ、犯罪とは縁遠いはずの、真面目に働く1人の男にたどり着くが、人生を転げ落ちるというよりも、まるで"お金"に取り憑かれた悪魔のように、誰も想像しないような結末に導かれていく。

野次馬も気づかないほどの、ごくありふれた男の姿に、誰もがその不条理に巻き込まれ得る対象なのだと突きつける、圧巻のラスト。

製作費不明
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