べるーし

河内のオッサンの唄のべるーしのレビュー・感想・評価

河内のオッサンの唄(1976年製作の映画)
3.9
河内の〜おっさんの唄〜♪

大阪府民として見覚えしかない場所で川谷拓三と室田日出男が暴れる映画があったとは!超嬉しくて、尚且つ観ていて元気が出る景気の良さがたまらんですなぁ。

川谷拓三ほかピラニヤ軍団が見事に主演を獲得した初の作品として知られる今作ですが、仁義なき戦いから実録映画シリーズに続いて今作を観ると、あれはヤクザ社会のリアルと当時の東映の活気だけでなくピラニヤ軍団のサクセスストーリーとしての側面があるんだなとちょっと涙ぐましいものがあって、そうした見方も是非おススメしたいくらいです。

さて本題に入りますと、今作はどこまでも70年代東映らしい活気溢れた人情コメディで、大阪版寅さんなところあるな〜と思ったら暴力団が絡むのは予想外過ぎたw 川谷拓三と室田日出男がヤクザ役じゃない上に実録路線顔負けのドンパチがある為、後半はもうどっちがヤクザか分からん状態www

そこも含めてあぁ東映やなぁと時代を感じて楽しい一時間半でした。これは極端な例の映画になりますが、歌からここまで脚本を広げられるってのはこういうことかと参考になりました。
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