ちょーこ

戦場のメリークリスマスのちょーこのネタバレレビュー・内容・結末

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかった映画。最近観た映画の中でも特に印象に残っている。

二項対立が非常にはっきりしていると感じた。
西洋と東洋。勝者と敗者。優越感と劣等感。などなど。
これに関係して、主要な登場人物たち(ヨノイとセリアズ、ハラとローレンス、カネモトとデヨン)が東洋人と西洋人の番になっているのが面白い。

ヨノイはさておき、セリアズの場合、男子校上がり(男社会歴が長い)、弟への罪の意識の描写あるので性的指向が男性である可能性も考えてしまう。
ローレンスが女性経験を知りたがっているのに対して、ロマンスの経験がないので弟のことを思い出していたと発言しているところでも彼の女っ気のない側面が現れている。

窮地のヒックスリー(日本軍という集団に殺される)を助けることは弟(生徒という集団に虐められた)に何もしてやれなかったことへの贖罪、自らの救済だったのではないか。

あまりに影響されまくった結果、DVDを買ってしまった。教授のサントラも良い。観て良かった。
ちょーこ

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