浅野公喜

ディスタービアの浅野公喜のレビュー・感想・評価

ディスタービア(2007年製作の映画)
3.7
自宅謹慎処分を受けた高校生が隣人の怪しい行動を目撃する、現代版「裏窓」的なシャイア・ラブーフ主演のサスペンス。教師を殴って謹慎処分という所がお騒がせセレブな彼らしい役かも。

幸せな日々から一気に急降下する冒頭のカークラッシュ×2から掴みはOK。問題児故に孤立、監視下に置かれてる為家から少ししか出られない(とは言っても「裏窓」よりも適度に行動は自由)や所々に用意されたミスリードが展開をスリル味溢れるものにしており、時に友人とのコミカルなやりとり等を交える緩急ついた作風は好印象。

強いて言えば意外性が余り無く犯人がしつこくない、ヒロインがそこまで危機に陥らないのが気になり、亡くなった父親の言葉や遺品が困難を解決するヒントやアイテムとなる流れも欲しかった所ですが青春要素も含んだ気楽に観れる良質なサスペンスの見本的作品と感じました。

覗き見している隣人の状況に合わせて色んな曲を流す所が少しユニークで、70年代のヒット曲ルー・ロウルズ「You'll Never Find Another Love Like Mine」という選曲が渋い!
浅野公喜

浅野公喜