あつぼう

ディスタービアのあつぼうのレビュー・感想・評価

ディスタービア(2007年製作の映画)
3.6
この映画のポイントは足首につけられた監視システムで、行動範囲が半径30メートルという決められて、その範囲を出る事が出来ないのがスリリングで良かったです。
この30メートルの範囲は家の中と庭の一部って事で、主人公はどんどんストレスが溜まってきます。
子供にイタズラされてもこの30メートルを越えられないのでイライラするし、母親にネットやケーブルテレビを解約されるしテレビのアンテナはハサミで切られるし娯楽を全て取り除かれてしまいます。
反省させる意味もこめてなんでしょうが、育ち盛りの高校生は軟禁してるのと同じですからね。そりゃ暇で覗きもしたくなるってものです(笑)。

隣にはアシュリーという美人の女の子も引っ越してきて覗きも楽しくなります。
このアシュリー、大きな窓の前でカーテンも閉めずに着替えたりしてケールでなくても近所の人に見て下さいってサービスしてるようでした。近所の人を監視してる時にターナーの不審な行動を目撃して彼を連続殺人犯ではないかって思うようになります。
このターナーを演じたデヴィッド・モースはこの役は彼しかいないと監督が最初から決めてたらしいです。観終わった時にはあつぼうも彼しかいてないって思うぐらいデヴィッド・モースの演技にハマってました。いつも脇役で好演するけど、この映画でも彼が善人なのか悪人なのか判断が出来ないような演技をしてました。
その演技のおかげで最後まで緊張感が保てたと思います。

冒頭のシーンで父と子の会話や事故のシーンなどがあるんですが、伏線としてもっと後半に登場してくるのかなって思ったけどそうではなかったのと、ケールの心の傷って程度の扱いになってしまったのが残念です。
それほどこの冒頭のシーンが印象的で良かったんですけどね。

それほど期待してなかっただけに観終わった後の満足度は高かったです。
色んなジャンルをミックスしたような映画やったけど楽しかったです。
あつぼう

あつぼう