エルヴィス二度目の本格主演西部劇(最初の『やさしく愛して』は助演)。イーストウッド風髭面のヒーローで、メキシコの内戦で使われた黄金の大砲が活躍するなど、マカロニ西部劇の影響も感じられるが、本筋は元無法者が成り行きで保安官になって、街を昔の仲間から護るという、極めて古典的内容である。監督・脚本は『ガンスモーク』『ローハイド』の製作・演出で知られるテレビ界の大物だが、エルヴィス以外の出演者にこれといった役者のいない低予算映画、脚本は工夫に欠け、演出はひどく間延びしていて、これは見通すのに難儀した。『燃える平原児』に比べて数段落ちる。

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駄作の烙印

エルヴィス・プレスリー主演のウエスタン映画。

悪党仲間から抜け出して、堅気の道を歩もうとする主人公ジェス。悪党たちは、そんな彼を追いかけて、手配中のお尋ね者に仕立て上げようとするのだった。お尋ね者の特徴は、首筋に残る傷あと。悪党たちはジェスの首筋に焼きゴテを近づけていく…。