柠檬電影倶楽部

ディア・ハンターの柠檬電影倶楽部のレビュー・感想・評価

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
5.0
まず開始から1時間ほど田舎町に住む若者たちの馬鹿騒ぎや日常が続く。内容も殆ど無いようなものなんだけどよく笑いよく歌いよく酒飲んで楽しそうなもんだから全然冗長に感じない、むしろ自分もクレアトンの住人になったかのように感じるほど。


映像も素晴らしく音楽も相まりゆるーい時間の流れに浸っていると急にベトナムの戦場へと放り出されてしまう。いとも簡単にあの楽しかった日常は崩れ去ってしまった。

ちなみにベトナム戦争という設定は後付けだそうだが、ロシアンルーレット・生と死・狂気・心の傷を描くのにマッチしてたのでむちゃくちゃ良かったと思う。(ベトナム戦争中にロシアンルーレットが行われた記録は無いらしい)


そして狂気が色濃く心に影を残したまま日常へと再び戻って来る。


この映画観た人によって色々あると思うし色んな捉え方が出来るように出来てるのもあるけど自分が感じたのは友情とそこに隠された愛情だと思う。マイケルの台詞「I love you Nick」に全て集約されている気がする。