しゅん

ディア・ハンターのしゅんのレビュー・感想・評価

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
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『天国の門』に感銘を受けた人間なので前半の狂騒の長さに嬉しくなってしまう。男たちは腹立つタイプのバカばっかりだし、街も部屋もとにかく汚いし、なんの愛着もわかない連中だなと思ってたのに最終的に自分があの街の一員になったような気持ちになる。何度も映されるロシア正教会の教会の丸屋根が頭に残る。話はベトナムで反転するのだが、炎や銃のイメージは炭鉱や鹿狩りで見せられているからある種の不穏さはずっと継続してて、穏やかなのは実は音楽だけ。メインテーマは否応がなく泣けてしまう。

感想が情動的な言葉ばかりになるから、エモのツボをつきまっくてる映画なんだろうな。ワインのシミはさすがにベタすぎる気はした。病院の薬落とすところとビンゴ大会が好き。
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