上海十月

狂った果実の上海十月のレビュー・感想・評価

狂った果実(1956年製作の映画)
4.0
追悼:石原慎太郎で鑑賞。政治信条には共感できないが本作は、スピード感があって何回か事あるごとに鑑賞している。戦後11年でヨットとモーターボートで遊びまくる兄弟そして有閑マダムといっても20歳でアメリカ人の旦那がいる女性との三角関係だ。石原裕次郎の演技は等身大過ぎて自然だ。当時の若者が熱狂したのもわからなくもない。童貞の恨みは怖い。モーターボートの疾走感が当時の若者の怒りと相まって見事にハマっている。個人的には、ラジオを埠頭に忘れてるところがオシャレだ。中平康のセンスが一番出た作品だ。これ見たトリフォーやクロード・シャブロウは影響を受けた。まだヌーヴェルヴァーグ前で評論家時代だ。「いとこ同士」に影響を与えているとの話。
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