監督がLAコンフィデンシャルのカーティスハンソンということもあり、非常に手堅い映画。エミネムの演技も見てて違和感なし。キムベイシンガーはさすがの表現力。ダメな部分も弱い部分も強い部分も優しい部分も持ち合わせた複雑な内面を見事に演じている。誰しも思うことなんだとは思うが、やっぱりラップ版のロッキーという印象は持った。ファルコン出てる。ヒロインが途中主人公を怒らせてしまうシーンがあるわけですが、まああの子だったらそういうこともするでしょうね、っていうのはわかった上で関わらないとダメですね。妹との関係も良いですね。妹役の子自然で良いです。ラストはやっぱ痺れるでしょう。
二つ残念だったのは、これは俺が悪いんですけど、やっぱ英語完璧にはわからないから、ラップのうまさが伝わりきらないんだよな。ラップそのものにおおお！って思えたらいいんだけど、英語を追うのに必死で、ラップとしてのうまさみたいなものが掴みきれないので、その分カタルシスが減っちゃったかな。あとはまあどっちのが上手いかとかも正直わからないし。あとは8 mileってセリフとしてはよく出てくるんだけど、画として強く出てきた感じではなかったので、それをヴィジュアル的にわかりやすく見せてくれると尚良かったのかなと。
