もちごめ

魔女の宅急便のもちごめのレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
4.5
2024/3/22(金)放送の金曜ロードショーで見ました。初見は地上波放送かDVDレンタル。

子どもの頃から何度も観ている大好きな作品。久しぶりに地上波放送で最初から最後まで観ましたが、家を出る前までのキキは結構我が儘というか、甘えているというか、そういう言動が目立ちました。13歳の女の子なので当たり前と言えば当たり前ですが、昔より「キキって子どもだな」と感じることが多かったです。その代わり、お母さんの「見た目ばかり気にするんじゃない」「使い込んだ箒を持って行きなさい」という言葉の方に感情移入したり、キキが故郷を旅立つときは一緒に涙ぐみました。自分も年齢を重ね、感情移入先が主人公キキから母親に変わったんだなと感じました。時の流れを改めて感じました笑

修行先として見つけた「自分の街」で暮らし、魔女としても、人としても成長していくキキの姿はまさに思春期そのもの。今までの自分には存在しなかった感情が生まれ、そしてその感情をどの様に処理すれば良いのかわからない感覚。誰もが経験しているであろう感情の描写が、リアルだけど不快に感じない絶妙なバランスで描かれていました。本作を何度も観たくなるのは、心理描写がエグ過ぎないからなのかなとも思ったり…。トンボがド級の陽キャってのもあるかもしれませんが笑

修行とは言え、知らない場所で逞しく生きていくキキとジジの姿にはいつも元気を貰えます。相変わらずジジが可愛かった🐈‍⬛街並やお店もお洒落でとても好きです🍞
そしてニシンのカボチャの包み焼き(パイ)の件は何度見ても切なくなります…。
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