shin

魔女の宅急便のshinのレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
4.0
2020年、239本目。


久しぶりにしっかり鑑賞。
小さい頃はキキ頑張れ!しか思ってなかったけど、今観たらいろいろと感じるものがあった。

田舎の少女が上京したような感じ。
小さい街はみんなと仲がいいけど、都会はそうではなく、ほとんどの人が他人。
身なりの違いや周りの同じくらいの年齢の人たちは遊んでいるのにという点が少女の上京物語感を感じた。

1人前の魔女になるため他の街で1年過ごす。
魔女ではあるが、空を飛ぶこととジジと話すこと能力だけ。
ハウルに出てくる魔法使いと比べると親近感が湧く。
服装も素朴であまり魔女感がないのが逆に良い。

どのシーンを切り取っても美しい絵画のよう。
ルージュの伝言も優しさに包まれても好きだし、空を飛んでいる時の音楽も好き。

内容的にもキキの成長を描いていて、観ていて幸せな気分になった。
ニシンのパイを届けて仕事の辛さを感じ、恋愛感情を知り、ジタバタし、友人に救われすべてを乗り越えていく。
空が飛べてもジジと話せなくなったのは1人前になったってことなんだろうな。
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