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あの頃ペニー・レインとのxavierのレビュー・感想・評価

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)
4.0
優等生の彼を変えたのは、ロックと切ない初恋だった…
大学教授でもある厳格な母エレインに育てられ、セックスもドラッグも知らない優等生の息子ウィリアム。そんな彼が地元誌に書いた原稿がローリングストーン誌の目に留まりフツーの15歳の生活が一転、ロックの世界に没頭してゆく。ブレイク寸前のバント・スティルウォーターに同行取材する事になったウィリアムはグルービーのリーダーのペニー・レインと出会う。それは切ない恋の始まりだった…
ストーリーはこんな感じ。
キャメロン・クロウ監督の半自伝的な内容の作品。

作品は11歳のウィリアムと母エレインのシーンから始まる。エレインって人物、苦手だなぁ。だって典型的なモラハラ母親なんだから。大学教授って事も有るんだろうけど"こう有るべき!"を子ども達に強要し過ぎ!ウィリアムには姉のアニタが居るんだけど、ドラッグやセックスに溺れるのはダメって事は解るんだけどロックまでダメって言うのは…どうなんだろう?
ロックミュージシャンが"こうだ!"って決めつけてるんだもんな。サイモン&ガーファンクルのレコードを持っていたアニタに
「二人ともマリファナ漬けの目をしてる!」って言ったのは、呆れて笑っちゃたけど…
結果、そんな母親に耐えられなくなってアニタは家を出てしまう、ウィリアムに大量のロックレコードを残して…
そのロックレコードのおかげでウィリアムも筋金入りのロックファンになる。そしてそんな彼に、その後の人生を変える出会いが…
ロック雑誌"クリームマガジン誌"の編集長レスター・バングスだ!
その出会いによってウィリアムはロックの世界へと引き込まれていく…

映画の殆どはロックバント"スティルウォーター"のツアーに同行するウィリアムが描かれていく。これが時にはバンドメンバー同士がぶつかり合うシリアスなシーンが有ったり、時にはクスって笑えるシーンが絶妙に描かれていて、なかなか面白い!んだよね。途中から、こんなでウィリアムはちゃんと記事に出来るんだろうか?って観てる方が心配になるぐらい、仕事の面はヒヤヒヤなんだけど、ウィリアムが色々な事を経験しつつ大人になって行く面は切ないんだよね。特に初めてウィリアムが初めて恋した女性ペニー・レインとの話は切ない
だって初めて好きになったペニーには好きな人が居る。それも同行取材相手スティルウォーターのギターリストのラッセル!
まぁ、イケメンでクールで才能もあるってくればペニーじゃなくて惚れるわなぁ…
でもラッセルには恋人が居るんだわなぁ…
そんな彼に恋してるペニーも観ていて切ないけど、そんなペニーに恋してるウィリアムも切なかったわ…

劇中の楽曲は、通好みなのもロックファンに向けての作品だからなのかな。
だって映画の最初の曲が"チップマンクス"
の曲なんてマニアックすぎて笑ったもん!
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