パンケーキレンズ

あの頃ペニー・レインとのパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)
4.0
出演陣が相変わらずいつも豪華なキャメロン・クロウ監督による半自伝ベースの青春ロック映画♪

「少年の成長と新しい世界」ってのが繊細に緻密に描かれているし、監督が自身の少年期を主人公に重ね合わせる事による実直さが何より感動的!

ビリー・クラダップがほんと大好きなんですけど『君が生きた証』でも見せたギター演奏のルーツはこの映画にあったんですね

ケヴィン・スミスの映画では常連の、ジェイソン・リーが扮する、ロン毛ボーカルも最高にハマってた


ブレイクまであと一歩というロックバンド

大人まであと一歩という少年

その二つが出会って、旅を共にすることで、それまでになかった新しい世界がお互いの中で開けてゆく

まだ頂点に上り詰めていないからこそ存在する、ロックに対する純粋な気持ちとか

まだ大人になりきれてないからこそ存在する、恋や愛に対する素直な気持ちが

とにかく大切に綴られているんですよね

しかも
一歩踏み込んだが故に見えなくなってしまう現実っていう、言わば、大人の世界で見過ごされてる沢山の事柄を、「ロックの世界」と「現実の世界」という対話の中で、観客1人1人に訴えかけてくる、刹那的な盛り上げ方が秀逸♪

ママの存在をキチンと描くことで「現実」というブレーキを効かせながら、そのママの苦悩や偉大さという、大人側からの目線が、映画に奥行きを与えているんですな〜

傷ついて
傷ついて
また立ち上がる!

心の傷跡は青春の勲章だと言わんばかりの前向きな姿勢が、キラキラしたオーラを纏ってる

ケイト・ハドソンの眩しさも、その輝きにかなり影響してるのは言うまでもないのだ♩