あにお

あの頃ペニー・レインとのあにおのレビュー・感想・評価

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)
5.0
再鑑賞。ずっと可笑しくて、ゾクゾクしっぱなしで、ぜんぶ空っぽで、ぎゅっと詰まってて、切なくて胸が苦しくて、痛かった。クソくだらない日本の音楽誌の記事の真似事の劣化コピーみたいな言葉でしか表現できないや。
70年代に生きてないし70年代のロックには明るくないんだけど、そんなこと忘れて、観ている間はずっとバカみたいに涙目で笑ってた。エルトン・ジョンよく知りもしないのに「Tiny Dancer」一緒に歌っちゃうよね。音楽の使い方がムカつくくらい良い。曲が流れる度にゾワッとする。けどあくまで終始BGMに徹してる。
そしてケイト・ハドソンはじめ表情芝居がキレすぎ。アコギで繊細な曲のソロ弾いてるみたいにこっちが緊張する。
んでスティルウォーター。なんでサントラ盤に「Fever Dog」一曲しか入ってねえんだよと怒鳴り散らしたい。けど彼らの音楽って良くも悪くも70年代っぽくないんだよね…。かといって2000年でもないし。あの時代の空気感の中にあって微妙に溶け込んでるようで微妙に浮いてるような音作りをわざとやってるとしたらそれは天才かキンキラの神の仕事だ。まずもってStillwaterってバンド名がクールすぎる。
ていうか『Almost Famous』って原題がもうゴキゲンだ。邦題は…まあ個人的には嫌いではないけど。ちょっと優しすぎるかね。

DVD版の字幕がいちいちおかしい。ラリパッパとかどっから出てくるんだよその語彙力。
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