所有DVDのタイトルは原題のまま『TICKER』なんだけど……何この邦題。セガールが出てるからって、安易に『沈黙の○○』にすればいいってもんじゃないだろう。そもそもテロリストが沈黙したらテロなんて起こらないじゃないか。
しかも本作の主演はトム・サイズモア。セガールは脇役で、爆弾処理のスペシャリストということで、彼のアクションなんて期待できない。終盤にちょっとだけ格闘シーンがあるけど、薄暗いわカメラワークが悪いわで、全く見せ場になっていないという始末。
そして、中盤にごっそりカットでも問題ないシーンが。セガール演じるフランクが、昔の任務失敗談を語るシーンがそれ。無の境地がどうとか、神秘の世界がどうとか、わけのわからないことばかりで何を言っているのか理解不能なのだ。聞き役のトム・サイズモアもポカーンとなってた。
ストーリーは後半に意外な展開を見せるけど、クライマックスは全く盛り上がらず、ラスボスも呆気なくKO。
とりあえずは爆破シーンが多いので、爆発好きならそれだけで満足できるかも。