Nana

アメリカン・ギャングスターのNanaのレビュー・感想・評価

3.6
リドリースコット監督の長いクライムもの。ストーリーは単純だし登場人物も少ないので、頭が混乱することなく観られました。

主人公は2人。いい人と悪い人。悪い人はまさかのデンゼル・ワシントン。実在の人物らしいけど、ベトナム戦争時代にベトナムの奥地まで行って大量のヘロインを買い付け、軍用機で輸入という荒業で儲けた人。

いい人はラッセル・クロウ。腐敗した警察の中で正義を貫く熱血漢だけど、女癖悪いし捜査も荒っぽい。
いい人みたいだけどヤクザみたいな人と、悪い人だけど紳士な人の対比が面白かったです。

ドンコルレオーネは麻薬が嫌いだったけど、ファミリーを重んじるところとか、ちょっとゴッドファーザーっぽかった。
しかし、一斉粛清するのは敵のファミリーじゃなくて、汚職警官。
サノスが憎たらしい役でしたが、逮捕された警官は麻薬課の3分の2だったなんて!

麻薬を包装するのは、盗難防止のため全裸のアフロガールズがワサワサボカシで、なかなか見応えがありました笑

何気にキャストが豪華でノーマン・リーダスがかなりチョイ役、イドリス・エルバ、キューバグッティンジュニアもセリフ少なめでした。

ギャングと言えばイタリア系、ラテン系を思い浮かべますが、こんなギャングもいたんだなあ…
Nana

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