トクナガ

暗黒街のトクナガのレビュー・感想・評価

暗黒街(1956年製作の映画)
2.4
人情味を描くにしては弱いし、残酷さを強調するにしても弱いという中途半端なヤクザ映画だった。変なところで甘い親分となぜか許される子分。それも違和感があったが、庄司を殺すと組の立場が危ういのにリスクを考えずに突っ走る他の幹部らしき男も無能すぎてリアリティがない。さらにはヒロインの医者の女の子がなぜ酔っぱらった後に庄司のところに来たのかという流れも唐突過ぎて困惑した。

しいて良い点を挙げるなら庄司がヤクザから逃げるシーンで、鉄骨みたいな建物を登っていくアクションシーンが良かったくらい。それ以外は終盤のシーンもツッコミどころが満載だし全体的に雑な映画だった。
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