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泥棒成金のmaiのレビュー・感想・評価

泥棒成金(1954年製作の映画)
3.6
ケイリー・グラントとグレース・ケリーが目の保養すぎます!

かつて宝石泥棒(キャット)として名を馳せたジョンが、時を経て現れた自分の模倣犯を捕まえるというストーリーです。

結末の意外性はありましたが、サスペンス感は少なめで、南フランスのリゾート地らしくどこかのんびりとした空気が漂っています。サスペンスらしいハラハラを期待していたので、そこはちょっと…眠くなりました。笑
しかし映画としてはやっぱりストーリーもしっかりしてる上にシンプルだし、なんといっても主役2人の年の差美形カップルがとにかく美しいです。ケイリー・グラントは渋いおじさんの雰囲気を漂わせ、追い詰められてもどこか冷静さを醸し出すような余裕のある素ぶりが魅力的ですし、一方のグレース・ケリーはダニエル(ジョンについてやってきた女の子)には大人っぽく対応するのに、母親やジョンにはどこか子どもっぽさの残る反応を示していて…綺麗だし可愛らしいしで最高に眼福でした。
最後の仮装パーティーシーンも宝石と衣装とで画面が美しいに溢れてたし、そこからの「ジョンは捕まってしまうの?」というハラハラ感と「え?!そういうこと?!」という驚きはさすがヒッチコックだなと思いました。フサールが死んでしまうシーンもなかなかに驚かされましたし。映画全体的にもう少しサスペンス感は欲しいのですが、このどこかのんびりしたような映画もそれはそれで良いです。
オチもいいですよね。別れを告げたはずなのに「母もきっと気にいるわ」的なセリフを口にするっていう…場面にあった最高にオシャレなセリフですよね。

キャラクター的には母親の好奇心旺盛でサッパリとした性格が好きでした。
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