Tomo

秋刀魚の味のTomoのレビュー・感想・評価

秋刀魚の味(1962年製作の映画)
3.8
 めちゃくちゃ面白い展開があるわけではないものの、ほのぼのと噛み締めて楽しめる映画でした。
 小津監督の作品視聴は東京物語に続く2本目でしたが、こちらの方が時代を感じ取ることができて大変興味深く観ました。隣の人から食料をわけてもらったり、お見合い文化だったり、初めて冷蔵庫を導入したりと、戦後の高度経済成長を背景に人間ドラマが繰り広げられます。
 妻を亡くした中年男性が娘に家事を任せた生活を続けるが、嫁に行きそびれた家庭や、周りの友人達からの説得を受けて娘を嫁に出そうと改心する話が中心です。
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