ふとまき

秋刀魚の味のふとまきのレビュー・感想・評価

秋刀魚の味(1962年製作の映画)
4.8
よかった‼️喜怒哀楽がギュッとつまった作品で見応えあり(“怒”はほとんど無いか)❗️これまで観た小津監督作品の中で一番キャラが立っていて、味付けが濃いので前半〜中盤にかけてはかなり笑った。こんなに腹抱えたのは小津監督作品で初めてかも。トリスバー良かったな〜。その分、父親の孤独と悲哀が描かれる後半との落差が大きく、終始監督にやられっぱなしでした。最高❗️
〜〜
【雑感】
自分も人生の折り返しを通り越して久しいので平山が皮を剥かれるように孤独になっていく様はこれからの自分を見るようで辛かった。秋刀魚は肝が苦くて旨い😭。出会いより別れの数が増えていき、最終的には別れしかないこれからの人生の予習をさせられているようで、気が遠くなって思考停止してしまった。自己防衛。5年後、10年後に観たらまた全然違うんだろうな。今観れて良かった。

「ちっちゃいんだ、太ってんだ、かわいいんだ」
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