白黒、まわりくどいセリフ、荘厳な舞台、暗いドラマ…なのにめちゃくちゃ面白かった！見てしまった！
これも美しいジーン・シモンズ（女優）見たさのおかげ。
当時18歳のジーン。
終始怒りと狂気のローレンス・オリヴィエ他、暗い人間ドラマの中にあって、ジーン演じるオフィリアは一人、可憐で美しく、まさに断崖に咲くスミレの花のよう。特に、旅立つ兄にちょっかいをかけたりしてじゃれるところなんてめちゃくちゃ可愛かった！
なのに後半、発狂してしまい、悲しい歌を口ずさむオフィリアは痛々しく、ただ、そのジーンの歌声が大変美しい。そして絵画でも有名な入水シーン…。
良かったあああ！
これ応援上映とかないかな！あったらオフィリアが登場した瞬間「The fair Ophelia!!!!」って叫びた〜い！
あとはさすがシェイクスピア、今も昔も変わらない人間のさがを描き、「大衆を意識しすぎると玄人を失望させる」とか、「借金はやめろ。貸しは金と友を、借りは倹約心をなくす」など、名言もたくさん。
それを映画ふうに台本をまとめたローレンス・オリヴィエもすごい。
ジーン・シモンズは、このオフィリア役で認められ（ヴェネツィア国際映画祭女優賞）、ハリウッドへ。その後『大いなる西部』『スパルタカス』『野郎どもと女たち』といった名作の数々に出演しました☆*:.｡. .｡.:*☆
