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エディット・ピアフ愛の讃歌のtulpenのレビュー・感想・評価

4.2
この映画の肝はピアフを演じたマリオン・コティヤールとそのファッションだ。 痩せっぽちで猫背の身体なのに素敵な着こなしであります。

歩き方から息づかい、歌い方、くせのある喋り方まで研究し尽くしたようで、まるでピアフ本人がそこに存在するかのように演じ切った。 最期はとても47歳とは思えないほどに老いてしまっていたけど・・・。
ただね・・・ 生きた時代を行ったり来たり交錯させて描いたためにスムーズに入り込めないところがあって残念でした。 女性は顔やその他のチェックポイントでその年代が探れるけれど、男の人にはいま一体ピアフがいくつ位なんだかよくわかんなかったんじゃないかなぁ?と思ったりした。

壮絶な人生を送った彼女が最後に歌う 「水に流して’  Non je ne regrette rien」がすごくよかった。


今はもうない静岡オリオン座にて。
2007.10/7 (82)通算1031
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