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どん底の0i7のレビュー・感想・評価

どん底(1957年製作の映画)
3.7
原作未読
個人的に黒澤明監督作品は23作目
落語に貧乏長屋は時々登場しますが、
本作の舞台となる長屋は人が住めるどころかそもそも建物としていつ崩れてもおかしくなさそうなおんぼろ加減で、にも関わらず住人達はあまりに呑気で、"どん底"は見た目で推し測れないものなのだろうなと思いました
落語でよく聞く言い回しがたくさん出てくるなと思って観ていたのですが、本作制作時に古今亭志ん生師匠を長屋のセットに招いて、出演者達に落語を見せたという逸話を知って、江戸の庶民の生活を描くために落語をかなり参考にしたのかなと思いました
俳優陣も豪華ですが、中でも長屋の住人達に変化をもたらす遍路を演じた左卜全さんや、大家の女房を演じた山田五十鈴さん、アル中の役者を演じた藤原釜足さんが特に印象的でした
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