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南極日誌のコウのレビュー・感想・評価

南極日誌(2005年製作の映画)
2.9
映画評の低さから怖くてなかなか手が出せなかった約15年前の作品、ようやく鑑賞しました。

南極を舞台にした山岳スリラー。
到達不能極を目指す6人の探検隊のあまりに過酷で人知を越えた運命をドラマチックに描いた作品ですが、いかんせんホラーなのか心理サスペンスなのか釈然としない仕上がりに手厳しい評価を下された映画です。

「白鯨」のエイハブ船長ばりに目的達成のために自らの命と部下の危険を一向に省みず突き進む狂気の隊長をソン・ガンホが演じ、ストーリーテラーであり隊の良心として存在する若き新米隊員をユ・ジテが担います。この2人の熱演は見所あり。

脚本にポン・ジュノが参加していたそうですね。しかし彼の天性の構成力も、この作品にはほとんど活かされていないようです。

この手のロケーションが単調な雪山映画はそのシチュエーション自体が好きか嫌いかという点でも評価は二分しやすいのに、そこにハッキリしない謎解きがやって来るとなると、なかなかお勧めしにくい映画ではあります(苦笑)
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