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ブルークリスマスのIdeonのレビュー・感想・評価

ブルークリスマス(1978年製作の映画)
3.5
 1980年代、各地でUFOとの接近遭遇が頻発し、怪光線を浴びた者は血液中の鉄分が銅に変質し青い血になってしまう。血が青くなるだけで何の影響もないのだが、各国の政府は青い血の人間を危険分子と見なし殲滅し始める…というお話。
 倉本聰脚本によるSF大作。監督は岡本喜八で、勝野洋と竹下景子のカップルを中心に、事件を追う記者に仲代達也、小沢栄太郎、島田正吾ら演劇界の重鎮、オールスターキャストで重々しく与太話が語られる。ストーリーに映像が追いついていないところが散見され、公開当時、青い血の人間の頬がほんのり赤いのはおかしいと散々叩かれたのは仕方ない。仲代達也はニューヨーク、パリとオールロケで頑張っているが、カタルシスのない悲劇的結末で、これではヒットしないのも当然である。
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