短評
『アバター』のメガヒットで3Dブームが到来し、便乗するかのように公開されたバイオレンスアクション。
借金返済の為なら仕事を選ばない男ニコラス・ケイジが、ゴーストライダーならぬゴーストドライバーを熱演した作品だ。
復讐心に燃える孤高のドライバーが、チンピラを血祭りにあげるオープニングアクトで心を鷲掴み。その後も無駄に金のかかったワイスピ風アクション、中盤で明らかになる主人公の正体、そしてクライマックスの特攻まで、まさにB級に恥じぬバイオレンスに満腹。
ただストーリーはかなり大味で、監察官が急に味方側につく動機が完全省略されていたり、正直カルト要素全開にするよりも、低予算カーアクションの極致を見せてほしかった。
ただ『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』で観たかったものが本作にはあるという歓びは得られた。