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父ありきのmamのネタバレレビュー・内容・結末

父ありき(1942年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

中学から寄宿舎に入り社会人になるまで、たった一人の肉親である父と暮らせないのは、とても切ないなぁ。

秋田での教師を辞めてまで、父のいる東京で仕事を探して父と暮らしたいと願った息子の気持ちよ...。

父が亡くなる前に長年の願いだった同居がほんのひと時だけ叶えられる。共に暮らした一週間が今までで一番しあわせだったんだ、と父を想う気持ちにジンとくる。

まるでシンクロしているかのような父と子の釣り竿の振り方、子供の時も大人になっても変わらないの微笑ましい。

小津監督自身も、父と離れて暮らし、突然の心臓疾患で父を亡くしているそう。

本作が戦時中に撮り上げられたことに驚く。

2022-261
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