父ありきの作品情報・感想・評価・動画配信

『父ありき』に投稿された感想・評価

小津は37年に「父ありき」の脚本を脱稿、5日後に赤紙が来る。そして4年後、時世に合ったものへと手を加えたのが本作。しかし戦時下の作品、戦後再公開版はかなり切除されているという。
ACTミニシアターにて

題材は父と子。
「共に暮らす事、別れて暮らす事」に焦点を当てて、父と子の愛が描かれる。
仕事についての父の説教は素晴らしかった。
日本人の教科書みたいな映画ですわ!

台詞は3割くらいしか聞き取れな…

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kana
-

台詞やモノローグでの説明、登場人物が感情を露わにする様子などほとんど無いにも関わらず、親が子を思う優しさ、子が親に抱く憧憬の念が伝わってくる。深い余韻を残す作品。

過剰な演出がなく全てが計算し尽く…

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し
4.8

 釣竿を投げる反復から、宿舎へ行くことを告げられた息子の逸脱。流れに身を任せる父と息子の抗い。
 トラウマを抱えた主人公と小津映画における主題たる食べることによる時間的距離的移動がそれらを跨ぐモンタ…

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さ
4.8
いい映画だった。カットされたシーンが悲しい。笠智衆の後半の演技が素晴らしすぎて胸を打たれた。理想的な親子関係だと思わされた
4.7

「楽しみにして出かけた子どもが、三日目には冷たくなって帰ってくるなんて…それもちゃんと付き添いの教師がついての上でだ。親としては全くたまらんよ」

というセリフなど、随所にすごく反戦を感じた。

た…

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マサ
-
昭和感ながらも親子の関係が凄く良くて大人になっても一緒に住みたいって言ってくれる息子いいな。
親父が本当にやり残した事なさそうだった。
畳と人間をどういう距離感、サイズ感で撮れば良いのかという疑問の答えは本作で提示された。日常を、平穏・平凡な人生を美しく演出すること。本作が戦時中に制作された映画であることを思う。
juri
2.5

主語が大きくて申し訳ないが、日本人の父親というのは母親と比べて懐かれていないパターンが多いと思う。だから大人になっても父と暮らしたがる息子と、それに反対されても反論しない心理があまり理解できなかった…

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1990
-

父親と息子のやりとりが、わたし自身の父親と弟のやりとりを見ているようだった

子どもが上京してきて嬉しい父親と、それにちゃんと呼応するように父親を訪ねるのを楽しみにしている息子
親と子どもの相思相愛…

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