キモサベ

黄色いリボンのキモサベのレビュー・感想・評価

黄色いリボン(1949年製作の映画)
4.0
昔~し観たJ・フォード監督、J・ウェイン主演の“超”名作西部劇・・・で、改めて思ったのです
そもそも『黄色いリボン』がどこで登場し、どんな意味があるのか?
そんなこと、全然覚えてません・・・で、再鑑賞

謎はすぐ解けましたです
劇中、J・ウェイン扮する退役間近のネイサン大尉が、そこに暮らす隊長の姪(ジョン・ドリュウ)の髪に結ばれた黄色のリボンを見て「騎兵隊では恋人を意味する」と言って(字幕)いました
・・・これで、“スッキリ”しました
と、同時に思ったのです・・・このタイトルしかり、有名な主題歌しかり、これこそ、カラー映画だからこそ成り立つ物語なのだと
カラー技術の登場が、作品の幅を広げた画期的な一例と言えるのではないでしょうか(さすが巨匠と言われるだけありますね、J・フォード監督)

さて、ついでですのであれこれ感想など
実話がふれられていますが、当時(1876年)インディアンの大集結よる戦いでカスター将軍率いる第7騎兵隊が全滅(劇中212人と言ってました)した知らせはアメリカ(白人)社会を震撼させたようです
事実、ネイサン大尉もかなり“ガックリ”きてました

残り数日で、任務を終えるネイサンにとっては、ホッとするのが半分、無念な思い半分・・・複雑に交差します
ですから、本作は派手なドンパチ(戦闘)は控えめで、彼の心情に光を当てて描かれています

で、最後の任務が隊長の妻と姪の護送・・・砦って、基地であると同時に立派なコミュニティだったことがわかります・・・家族も暮らせば、“恋”も生まれる
またネイサンが先立った妻の墓に話しかけるシーンもあります

インディアン監督官という地位を利用して、インディアン側に銃を売りつける、あこぎな武器商人のシーンもありました・・・日本の時代劇とか変わらない(笑)

危険な旅など知らない様子で同行する“ワンコ”が、画面をはしゃぎまわってます よく吠えますが、撮影の邪魔はしない
2匹いたんですけど、途中から1匹しか出てこない(心配)

結局、大尉の任務は失敗 くたびれもうけで砦に戻ってくることになるのですが、見張りに残した仲間を見殺しになど出来るものかっ!
さすが、アメリカの“勇気”男ジョン・ウェイン・・・退官まで残された数時間なのに助けに向かいます 一件落着、めでたしめでたし
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