Black Power Movieの筆頭格。1971年、ゴードン・パークス監督作品。原題は、言わずと知れた"SHAFT"。テーマ曲があまりに有名。
モーゼス・ガン演じるギャングのボス、バンピーが涙ながらに娘の行方捜しを依頼するシーンが素晴らしい。声が上ずり、ハンカチで目頭をおさえる。その仕草に心打たれるシャフト。ハンカチの奥から目を光らせ、次にはもう口元に不敵な笑み。かっこいいー。
たった2人の役者が言葉少なに、抑えた演技で魅せるこのシーンだけで、観客にバンピーとシャフトというキャラクターの性格が伝わり、ここからの関係性が示唆される。こういうのを演出って言うねん。
ストーリー自体はシンプルこの上ない。スタイリッシュにスパッと終わるのもブラックスプロイテーションの特徴。
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