JTKの映画メモ

ペパーミント・キャンディーのJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

4.5
イ・チャンドン2本目鑑賞。
映画だわー。
いい。とてもいい。
2本しか観てないんで、熟れてて余裕とさえ感じてしまう「バーニング」と比べて、荒さ、若さとも感じなくもないが、長編2作目にしてこの完成度。
映画の神様がいるとしたら、選ばれし人と言ってしまうのはちと早計か。でもそんな印象。
構成的には先日観たギャスパー・ノエの「アレックス」とよく似てた。言わんけど。
冒頭のトンネルのとことか、過去へ遡る時に挿入される線路のシーンとか、ひたすら映画的なんだわな。長編2本目だろ。やはり選ばれとるわ。天賦の才能。
見事な構成とは裏腹なおセンチでベタな物語性にちとダレかけたところに、言葉にならないあまりにも映画的で見事なラストシーンが出現。天晴。見事。泣けた。