凄い映画だった。自殺しようとする一人の男の「戻りたい」という絶叫から始まる本作は、その男の20年間を、少しずつ巻き戻って描いていく。
何が凄いって、見ているうちに、この主人公への感情がコロコロと変…
韓国を代表する名匠イ・チャンドン監督の長編二作目です。
後に『シークレット・サンシャイン』等の名作を世に送り出すことを考えてみると、この作品はイ・チャンドンの序章として相応しいと言える。
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1999年,長く呼ばれなかったピクニックの会場にやってきて,場違いな振る舞いを繰り返し,もう取り返しがつかない。どこで間違ったのか。と問いながら足を引きずりながら線路に向かうヨンホ。
1979年…
全てに絶望して線路に立ち、列車に轢かれた男の人生を走馬灯のように遡っていく話。
〈メモ〉
・エピソード間の走行する列車からの映像、てっきり列車の先頭から撮っていると思えば、道行く歩行者が後ろ歩きし…
冒頭から列車に飛び込んで自殺を図る男。彼はひたすら「戻りたい!」と叫び続ける。一体いつの頃に戻りたいのか。
まるで死ぬ間際の走馬灯の様に、彼のそれまでの人生が逆回しのテープの如く少しずつ遡って行く…