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カケラのtAeKoのネタバレレビュー・内容・結末

カケラ(2009年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

⚫︎好きなセリフ、シーン
男か女かは、染色体がxかyの違いで、それってたいしたことじゃない。
みんな人間でしょ?男とか女とか考えるから苦しくなる。
、、、こんな内容の会話に、新しい価値観を自分の中に入れることができた気がする。

おつきさまって、まん丸になるけど1日だけだよ。あとはずっとカケテるんだよ。かけてる月もきれいだよ。
、、、かけてるとこがあって良いんだなと、完璧にまん丸じゃなくて良いんだな、と教えてくれた。

そんなの恋愛でもなんでもないよ。都合の良い女やって、偽物の自分演じてる。それでもそばにいるのが恋愛なの?いつまでも抜け出せないのだって、自分はダメな人間ですってたやすく認めてあまえてるだけじゃない。あんたはその男にとってただの扱いやすい女なんだよ。
、、、偽物の自分演じてる。いつまでもそれを抜け出せない。ダメだと思いながらも、私はダメだからといって安心させて、言い訳してる。それが甘えだと言われて心にグサっときた。

あってするだけ。
じゃあなにすんの?
恋人って何?
付き合うって何?
、、、こういう状況をよくきく。私もその度に、付き合うって何してるんだろ?どういうことだろ?と考える。

彼との関係は、堕落していて戦争を象徴させるもの。ただの体の関係。
それと対照的にハルとリコの関係は、花火を象徴するように、心で関わっている。寝る時も、一緒に寝るわけではなく別に寝ているし、喧嘩もする。ぶつかって、お互い悩んで、、、人間らしい心の関係をもっている。


例えば喧嘩したら、
自分の状況しかわからないし、自分の心しかわからない。相手がどんなに悩んで想ってくれてても、あげた指輪を大切にしてくれてても、絶対はかないといっていたスカートを履いてくれていても、見ていなければ気づかない。そして、自分に自信がなかったら、相手が好きと思ってくれてる気持ちを信用できずに、傷つくのが怖くなって自分から逃げてしまったりする。
でも、この映画では、それを客観的にみせてくれたので、逃げないで向き合いたい、勇気を出したい、という気持ちにさせてくれた。

最後は、お互いもやもやしてたけど、また寄り添いあって距離を縮めていくのかな、と感じた。
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