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ふくろうの叫びのtのレビュー・感想・評価

ふくろうの叫び(1987年製作の映画)
4.0
周りの人間を不幸に陥れて行く覗き趣味の男の不幸な話。全員少なからず常軌を逸しているので安心してバッドエンドを迎え入れられる。最初にクリストフ・マラヴォワとマチルダ・メイが対面するシーン、異様な炎越しの会話から心理的距離が詰まっていく過程や2人の部屋レイアウトの有機無機の対比、「要塞警察」のような突然撃ち込まれる身元不明の銃弾といった演出が良い。ヒリヒリした感触を経てからの終盤は「沈黙の女」の興奮が蘇る。あの静止ショットの後、凶器に触れた方が少しは幸せなのかもしれない。
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