saw13

麦秋のsaw13のレビュー・感想・評価

麦秋(1951年製作の映画)
-
紀子の婚活という大きな軸のようなものはありつつも、そういった軸とは直接関係のない家族生活の断片が積みかねられていく。描きたいテーマのようなものは、はっきりつかめるものの(要は諸行無常ということでしょう)、本当に雰囲気だけ。肝心要の積み重ねられる描写にイマイチ愛着を感じられないところが、個人的には痛い。周吉の兄・茂吉のたたずまいや、自然体な子供たち、紀子の結婚相手の母親が不貞腐れるところなどは、愛おしく、大きな見どころだった。
saw13

saw13