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ジョン・ウィック:コンセクエンスのsaw13のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

10年近く付き合ってきたシリーズが終わってしまうというので感慨深い。結局、絶対的な権威を持つ主席の元で、ひたすらごっこみたいな殺し合いをし続けるというストーリーにどうにもカタルシスを感じない。これは、2作目からずっとそう。ジョン・ウィックを狙って、主席陣営と浮動する殺し屋と三つ巴の戦いをいくらでも面白く料理できそうなものなのに、なかなか面白くならない。特に今作は、殺すか殺されるかという一線の弾き方があいまいで、ご都合主義にしか思えないような情の発露で登場人物が死ななかったりするので、緊張感も何もない。
卓越した個人がマフィアのような圧倒的な巨悪に報復するという一作目にあった爽快感と美点が、どんどん消えて尻窄みになっていったような印象を受ける。キアヌのアクションのキレも悪いしなー。もっとスコット・アドキンスと、ドニー・イェンのアクションシーンを見たかったよ。
よりにもよってラストシーンが西部劇みたいな決闘で終わるのもないと思った。全然、締まらないんだもの。
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