MasaichiYaguchi

カウボーイ&エイリアンのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

カウボーイ&エイリアン(2011年製作の映画)
3.0
製作総指揮・スティーブン・スピルバーグ、プロデュサー・ロン・ハワード、監督・ジョン・ファブロー、主な出演者が、ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード、これ程、豪華なスタッフとキャストが参集して作った映画となれば、否が応でも期待は高まる。
結果は、映画のタイトル通り、ストレートでひねりの無い、想定範囲内の内容だった。
原作は2006年発売のタイトルも同じグラフィックノベル、ところが映画は、原作の西部劇とSFエイリアン物を融合させる斬新さを越える様な出来にはならなかった。
映画の西部劇の部分は、過去からハリウッドで培われた定石パターン、エイリアンの方は、映画「エイリアン」を起点とするグロテスクで凶暴なキャラクターでと云う、お決まりのパターン。
それらを単に組み合わせて進行していくので、相乗効果も無く、意外性も乏しいし、「粗」も目立つ。
死んだエラが、まさかの方法で蘇ったり、光が弱点の筈のエイリアン達の終盤でのあの動きと攻撃。
そして止めは、ウッドロウ・ドルハイド大佐のドラ息子が、或る”体験”を通して一人前扱いされる不可解さ。
そもそも戦闘能力の高いエイリアン達に対して、竹槍で戦うが如く、弓矢と鉄砲で戦わせることに無理があると思う。
ジェイク・ロネガンの腕の武器が無ければ、話にならなかったのではないのか!
これ程のスタッフ&キャストで無ければ、こんなに批判めいたことを書かないが、余りにも本作はもったいない!