南森まち

銀河鉄道の夜の南森まちのレビュー・感想・評価

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)
3.8
孤独な少年ジョバンニが親友カムパネルラと銀河鉄道で旅をして、様々な人と出会い別れる…というお話。

宮沢賢治の幻想的な世界が、セル画で見事に表現されている。内容もほぼ原作に忠実。
宮沢の原作作品群は謎の擬音の多い。それが苦手な人でも楽しめるのが大きなメリット。ただ、やはり現実離れした設定や、解釈を読み手に委ねる部分が多く、見る人を選ぶ作品ではあると思う。

前年に公開されたナウシカとともに、1980年代中盤を代表するアニメ映画。もちろん銀河鉄道999の元ネタでもある。

声優的なことを言うと、主役ジョバンニはパズー・クリリン・ルフィの田中真弓。
親友カムパネルラは草壁メイ、アシベ、アグモン、てんどんまん、つる姫、石垣直角の坂本千夏。
豪華!!(笑)

本作をパロディした演劇を観るため、予習として久しぶりに鑑賞した。わたしには原作よりこちらの印象が強いし間口が広く感じた。
「ラッコ狩りで逮捕」などの表現は子供の頃はよく分かっていなかったので、大人になって再度見て良かったと感じた。そうか、北日本の漁船がそれでロシアによく拿捕されてたもんなあ

ケモノ系アニメを初めて観た作品でもあるので、これで歪まされたかもしれない😂
オススメです!